ユングサロン 2019年(後期)

 

テーマ:『ものの見方』(全5回)

 

※事前のお申込みは不要ですが、初めて参加される方は、下記事前受付登録にご協力お願いします。

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■演題:思索の旅、メビウスのメガネをかけて

         〜 21世紀型メビウスメタ理論とその実践 〜

 

■開催日:11月21日(木)  19:00~21:00 (開場は18:45)

 

■講師メッセージ

 私の唱えるメビウス論は、東西の文化の狭間で私自身の生き様から生まれ出たもの。このメビウス論は、時代と共に、より全包括的なメタ理論へと進み、現在の全人的人間力モデルの構築にいたる。この理論とモデルは教育や企業だけでなく、環境や医療の分野に至るまで拡大、最近では、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」と関係づけ、ABT(A Better Tomorrow)という組織に関わり、諸社会課題に取り組むことになった。このメビウス論とは? グランドデザインとなる全包括的人間力モデルとはを問い、特に教育や企業等で、社会課題解決にいかに活用しているかを具体的に示せたらと考えている。 

 

■講師 吉川 宗男 Muneo Jay Yoshikawa 哲学博士(Ph.D.)

 ハワイ大学で35年間教鞭、1997年定年退職。アメリカ国籍(日本在住)。現在ハワイ大学名誉教授、IMGS国際メンターシップ グラジュエイト スクール(大阪)学長。UFC顧問。

 専門分野は人間学(Humanics)、対話哲学、経営哲学、異文化コミュニケーション論、リーダーシップ論、メンター学等幅広い。現在、独自のメビウス論を基に経営・教育・健康・環境など多彩な分野で活躍。著書に「出会いを哲学する:人生を豊かにするメビウスの原理」「異文化間コミュニケーション:文化摩擦の解消のいとぐち」他。学術論文多数。ハワイ大学最優秀ティーチング賞、アルバート・シューバイツアー賞等を受賞。

 

■会場:中野区産業振興センター 

■会費:1000円 ※参加費は当日受付にてお支払いください。

■問い合わせ先: jungtokyo_info@yahoo.co.jp(研究会事務局)

 

※セミナー時に撮影した写真を当研究会のホームページやFacebook等のソーシャルメディアに公開する場合があります。あらかじめご了承ください。

 

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ユングスタディ 2019(後期)   ※事前の申し込みが必■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


 

タイトル:「ユング『心の本質についての理論的考察』を読む」(全4回)

 

 2019年前期『空飛ぶ円盤』スタディ、特別回「三島由紀夫『美しい星』を読む」、夏期特別企画「ユング用語集を作る」に引き続きまして、2019年後期スタディでは、ユングの論文「心の本質についての理論的考察」(1954年)を読み進めます。

 本論文はタイトル通り、ユングが「心とはどのようなものであるか」について

詳細に論じたもので、元型理論を中心として心の構造とダイナミクスについて考

察がなされます。さらには心と物質との関係や、いわゆる共時性理論についても

理論的観点から語られます。後期ユングの思想のエッセンスであり、「これを読

まずにユングの理論については語れない」と言って差し支えないぐらい最重要な

論文です。

 

テキスト:「心の本質についての理論的考察」(1954年)

 

 C.G.ユング『元型論 <増補改訂版>』、林道義訳、紀伊國屋書店、1999.5 所収

 

■日程

 第1回  9月5日(木) p.290-309 A-B-C

 第2回 10月3日(木) p.309-330 D-E-F

 第3回 11月7日(木) p.330-349 G

 第4回 12月5日(木) p.349-367 H-あとがき

 

■時間:19:00~21:00 (開場は18:45)

 

 テキストを持っていない、読んでいない方でも、資料を配布しますので参加可能です。また、開催日は原則として第1木曜日ですが、各種事情により急な変更をする場合がありますので、よろしくご確認の上ご参加ください。

 

      進行役:白田信重、山口正男、岩田明子(ユング心理学研究会)

 

■会場: nakano f(ナカノエフ) 中野駅北口徒歩5 分、裏面地図参照

 ※スタディの会場は、上期途中から変更になっています。ご注意ください。

■会費:1500円 ※参加費は当日受付にてお支払いください。

■問い合わせ先: jungtokyo_info@yahoo.co.jp(研究会事務局)

 

※資料準備の都合等から、事前の参加申し込みが必要です。

 

※セミナー時に撮影した写真を当研究会のホームページやFacebook等のソーシャルメディアに公開する場合があります。あらかじめご了承ください。

 

第1回  9月5日(木) p.290-309 A-B-C

第2回 10月3日(木) p.309-330 D-E-F

 去る9月5日、「心の本質についての理論的考察」(1954年)を読み進める今期スタディの第一回が行われ、最初の三章となるA-B-Cを取り上げました。林道義訳の『元型論 <増補改訂版>』(紀伊國屋書店、1999.5)所収の邦訳テキストをベースに、適宜ドイツ語原文と英文とを参照して読み進めました。

 ユングはまず、近代心理学の歴史の中で無意識仮説がなかなか受け入れられなかったことを取り上げ、その理由を、無意識仮説が困難な問題をもたらすことに対する恐れだったと理解します。人間精神の限界を理解しない思い上がりがドイツにおいて無意識の侵入につながり、ナチスの破局を生み出したとユングは見ま

す。

 そしてユングは、心には分裂可能性があることを指摘します。意識から抑圧された、あるいは意識に理解できないような心的内容は、意識からは切り離されるものの、シンボルを通して意識への影響力を持ちます。その上で、感覚機能の「閾」概念からの類推として、意識にも知覚可能な識閾があり、その境界には

「類心的 psychoid」と呼ばれるような過程があるのではないか、という仮説が示されます。

 

 次回10月スタディでは、次の三章D-E-Fを読み進めます。そこではこの「類心的」概念を受けるような形で、心とはいったい何であり、何と区別される存在であるか、意識と無意識とは心全体の中でどのように絡み合っているかについての考察がなされます。ユング心理学全体の基礎とも言えるような、重要なものの見

方が示されていくところになります。

 

第3回 11月7日(木) p.330-349 G

 前回10月7日のスタディでは、D-E-Fの三章を読み進めました。

 ユングはまず、こころや生命は、基盤としての有機的過程に依存する一方で、物理学的な自然法則からは導けない独自の法則を持つとします。その上で、「心的なもの」について「本能とその強制力から機能を解放したもの」と規定し、心の領域内で機能が意志の作用によって方向を変えられ修正されることを指摘します。

 心がこうした性質を持つがゆえに、無意識内容が持つ自動性と強迫性は、意識化によって取り除きうることができます。主体を囚われの服従状態にするような、無意識の元型的・神話的性質とヌミノースな力も、意識内では修正可能で個人主義的になります。この意識化の試みこそが、ユングが心理療法において意図することに他なりません。意志には選択の自由があり、機能を修正するために己自身を意識するという上位の判断を必要とします。心は盲目的な本能と、意志・自由選択との間の葛藤です。

 また、意識には様々な段階があり、無意識が優勢な場合も、意識が支配権を持つ場合もあるとします。選択的行動も、一方では意識の内部で、他方では無意識的になされます。自我意識は、無意識内にあるたくさんの小さな明かりによって囲まれたものであって、完全に統合された全体ではないとユングは言います。

 

 

 第三回となる次回11月スタディでは、G「振舞いのパターンと元型」を読み進めます。「元型」概念を軸に心についての考察が行われ、精神-本能の間で揺れ動く意識のあり方が示されていきます。本論文の中核となる最も重要な箇所になります。

第4回 12月5日(木) p.349-367 H-あとがき

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